|
|
|
|
|
インプラント埋入手術のように観血的(出血を伴う)な手術を行うには、滅菌された物を使用します。使用する器具は、使い捨てにする物と滅菌して再度使用する物があります。骨を削るハンドピースや金属の手術用の器具等はウォッシャーディスインフェクターで洗浄後、オートクレーブ(クラスB)で滅菌します。手術で使用した器具は、オートクレーブ(クラスB)によって、ウィルスや細菌を全て無くす滅菌が必要です。
ヨーロッパのオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)の基準EN13060に準拠したオートクレーブをなど、世界水準の滅菌・消毒のシステムを導入しております。(図1図2)
|
|
図1
奧がウォッシャーディスインフェクターWD-150で、手前がオートクレーブBC-17
|
|
|
|
図2
滅菌消毒の流れ、組み合わせ
|
|
|
|
図3
歯を削る道具 4種類あるのですが、トータルで52本あります。
|
|
ウォッシャーディスインフェクター WD-150(洗浄器)
家庭で使用する食器洗浄機は油汚れを落とすことが主になりますが、医療用のウォッシャーディスインフェクターは血液や蛋白質の汚れを落とすことが重要になります。始め低温で洗浄し徐々に温度を上げ90度で洗浄します。(図6,7)これは始めから高温では蛋白質を固めることになるためです。次に、専用の酵素系洗浄剤を使用することにより、血液や蛋白質の汚れを落としやすくなります。(図4,5)この洗浄で、芽胞のない細菌は死滅します。手洗いでは90度の水温で洗浄することはできません。洗浄スケジュールやエラーなどはSDカードにエクセルデータとして記録することができます。(図8,9,10,11)
|
|
図4
WD-150に使用する洗浄剤 仕上げ剤
|
図5
洗浄剤 仕上げ材をWD-150の左側の棚にセットします。
|
|
|
図6
洗浄中 内部のLEDが紫です。
|
図7
最終すすぎ中 内部のLEDが緑です。
|
|
|
図8
洗浄、すすぎ、乾燥 作業が終了した時の操作パネルのお知らせ。
|
図9
洗浄が終了したWD-150の中
|
|
|
図10
操作パネルで、洗浄の履歴を見ることができます。
|
図11
洗浄の履歴をSDカードに保存することができます。
|
超音波洗浄器 EXV-N3
超音波振動で、消毒薬の容器に入れた小さく細かな器具を洗浄・消毒しています。
(図15,16)洗浄槽底面の特殊な形状の振動体から水に直接超音波振動を伝えるダイレクション・ソニック方式(図12,13,14)により、従来の低周波方式にあった洗浄ムラを抑えて、洗浄槽内全体に安定した超音波が行き届きます。水深依存性が少なく、見えない部分の細かい汚れも強力に落とせます。
|
|
図12
超音波洗浄器 EXV-N3
|
図13
ダイレクション・ソニック方式により周波数と出力が絶えず変化をおこし、定在波をコントロールして、あらゆる方向に振動が伝わります
|
|
|
図14
超音波洗浄器の底の部分に円錐形の発震体が3つあります。
|
|
|
|
図15
細かい道具を酵素洗浄剤の入ったガラスの容器に入れます。
|
図16
超音波洗浄します。
|
ガス滅菌器 ホルホープCE34W
約25~30℃の常温・常圧殺菌をおこなうため、オートクレーブで使用できない器具・器材に使用しています。特に耐熱性のない器具、器材(プラスチック製品など)に使用します。(図17,18)
|
|
図17
ガス滅菌器 ホルホープCE34W耐熱性のないプラスチック製品に使用します。
|
図18
ホルホープCE34W内部
|
オートクレーブBC-17(高圧蒸気滅菌器)
オートクレーブのクラス分けにはN、S、Bの3つがあります。
「Class N」は真空ポンプを備えず、重力を利用して蒸気で空気を入れ替える滅菌器のタイプです。蒸気が上に行くためオートクレーブの内部の上と下の部分では下の方が滅菌に必要な温度に達しません。真空引きをしないためパイプ状の内部には滅菌の効果がありません。
「Class B」は真空引きを3回以上行い、包装されたものや複雑な形状の製品も中まで滅菌できます。現在のオートクレーブの最高基準で、パイプ状の器具の内部まで滅菌することができます。(図19,20,21)
「Class S」は、クラスNとクラスBの中間の空気除去性能を備えた滅菌機で、真空引きは1回だけ行います。
クラスBのオートクレーブ(BC17)を導入する必要があります。またBC17は過去の滅菌の履歴をエクセルデータとしてSDカードに記録することもできます。(図22,23)
院内感染予防の必要性が叫ばれている昨今、さらに安全なインプラント治療が求められております。より安全な環境で患者様をお迎えする必要があります。
|
|
図19
オートクレーブ BC-17 滅菌する物を入れ、扉をロックします。
|
図20
操作パネルで滅菌方法を選択します。
|
|
|
図21
滅菌が終了しました。
|
図22
過去の滅菌の履歴を操作パネルで確認することができます。
|
|
|
図23
滅菌の履歴をエクセルデータとしてSDカードに記録することもできます。
|
|
|
Copyright (c) Dental Implant Guide.All Rights Reserved.
implant.dental-guide.net
|
|
|